Journey On

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中にいると見えないこと 〜フィードバックのありがたさ〜

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例年3学期は参観希望の方が多いのですが、この2週間は立て続けに総勢14名の方々がいらっしゃいました。

さらに、その合間にはイベントもあり、子どもたちの興奮状態はMAX。金曜日が終わる頃には私も疲れ果てていました…

 

今回は半日教室にいらした方が多かったので、子どもたちは嬉しそうに自分たちのここまでの学びを説明したり、校内を案内したりしていました。

外部の方がいらっしゃることは、そんな普段とは違った彼らの様子を見ることができるる上に、様々なフィードバックをいただくことができるという貴重な機会でもあります。最近は、子どもたち以外から本当の意味でのフィードバックをもらうことがほとんどなかったので、ありがたみは倍増!

 

私にとっては当たり前となってしまっていた風景も、見る人が変われば急に色鮮やかになるんだなぁと実感しています。

 

多かったのは子どもたちが生き生きと学んでいる姿とその学びの豊かさに対するコメント。3学期に入って、engagementの度合いがまた一段とぐっと上がったとは思っていたのですが、彼らはそんなにすごいのかー!!とちょっと新鮮。

 

それから、教室の中の雰囲気も私にはあまり見えていなかったこと。

「居心地がいい。」「子どもらしく元気なんだけど、穏やかな空気も流れている。」

 確かに言われて見ると、笑いの絶えない、ほっこりした空気が流れていることが多いかも。子ども同士によくあるトラブルは日常茶飯事だけど、根底にある寛容さがこの集団の魅力なんだと改めて感じました。私もよく「ごめんなさい」をして、許してもらっているもんなぁ。

 

「すごくホスピタリティに溢れている子どもたち」という言葉はいろんな方から何度も出てきました。人のために何かをすることが大好きな年齢ということや、まだまだ大人に甘えたいということもあるんだろうな。もしかしたら、豊かなコミュニティとは何かについて探究を続けていることも少なからず影響を与えているのかもしれません。

 

そして、当たり前だけど、私自身が違和感を覚えていたり、ちょっと苦しいかなと思ってやっていたりすることは、フィードバックでも突っ込まれる!

あー、やっぱりそうだよねー。うんうん。

目から鱗のツッコミではないんだけれど。もっというなら、その場面で、あ、これ後で言われるだろうなーなんて思っている自分もいるのだけれど。

それでも、フィードバックとしてもらえることで、その違和感に向き合うことができます。あれは、よくなかったよな。だけに留まらず、なぜ、私はあの選択をしたのか。そこにどんな意図が隠れていたのか。その言動は、子どもたちにどんなメッセージを伝えているのか。私が普段伝えたいと思っていることと一致しているのか。。。

 

新人の頃は、全く自覚していなかったことに対するフィードバックがあったことを考えると、予定調和ではない子どもとのやり取りをメタで見られるようになっているってことで、それは私自身の成長でもあるんですよね。

いろいろな制約がある中で、必ずしもいつも私自身が最善だと思っている選択をできるわけではない。この理想と現実のギャップについては、先日伺ったTEALについてのお話がすとんと落ちて、少しスッキリしました。

ギャップについて、仕方がないと諦めることではないけれど、もがいて苦しみ続けることでもないかなと。ただ、少なくともその自己矛盾のある選択に自覚的であること、振り返って必要に応じて修正できること。そこは大事にしたいです。

 

 

「知的欲求が満たされている」と言われた子どもたち。

彼らはここに来てさらにパワフルさを増しているので、1日が終わるとぐったりしてしまうことも少なくありません(笑)それでも、彼らと共に学びを創り上げていく時間は本当に楽しくて、わくわくしてばかりです。

 

今年度最後のユニットも、こちらの当初の想定を超えた深い学びが展開されていく予感。。。あと4週間で、どこまでいけるんだろう!?