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授業のディスカッションからわかったこと 〜最近のトレンド〜

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キャンパスの外れにある野生のブラックベリー。もう少ししたら食べられる!?

大学院のコースもそろそろ折り返し地点を迎えます。だんだん、クラスメート同士が打ち解けてきて、ディスカッションもさらに活発になってきました。

昨日は、cultureとは何か、そしてそれが学校教育に及ぼす影響について文献を土台としていろいろと探るという内容。当然、自分が教えている文脈での話が多くなるわけですが、そんな中でこの辺りの学校では比較的広まっているんだなぁと感じたトレンドを紹介します。

 

Responsive Classroom 

https://www.responsiveclassroom.org

これは、学級経営のアプローチの一つ。日本人の感覚でいうとそこまで取り立てるほどのことはないというか、ある程度あたりまえのような気もするのですが、全米でここ数年かなり急速に広まっているみたいです。自治体全部で取り入れているところも多いとか。エビデンスベースというところからは、経験値や感覚に頼りがちな私たちも学ぶことがありそうですね。

 

ねらいは4つ。

1.主体的な学び(Engaging Academics)

2.ポジティブな学級コミュニティ(Positive Community)

3.効果的な学級経営(Effective Management)

4.発達段階を鑑みた児童理解(Developmental Awareness)

 

ざっくりまとめると、「子どもたちは安心・安全な環境の中、楽しく活動することで、一番よく学ぶことができるよね」というところでしょうか。社会性や情緒的発達も大事だね。協働も欠かせないよね。そのために、朝の会と帰りの会をサークルでやることは大事!といった感じ。(もちろん、他にもコンテンツはたくさんあります!)

もともと、アメリカの学校ではコミュニティ形成という部分が日本に比べて軽視されがちでした。個人主義の賜物なのか、あるいは民族・人種的多様性がもたらすハードルなのか・・・。今までアメリカの学校を10校ほど参観しましたが、そうじの時間や、当番・係活動といったものも見たことがありません。

児童理解に関しても、ステレオタイプがまかり通ってしまったり、また、児童と過ごす時間が授業中に限られてしまうことが多かったりして、表層的なのではないかと感じたことも多々ありました。

そういう意味では、game changerになり得るアプローチなのかもしれません。ただ、これすらも、「こうすれば(統一)テストスコアが上がる」という文脈で語られることが多いことに、アメリカの教育の闇の部分が透けて見えます・・・

 

www.youtube.com

 

他にも、Maker Learning, Genius Hour, Arts Integration などなど、気になる実践がいくつか。引き続きリサーチを続けようと思っています。

 

ついでに、こちらも!

授業でマインドマップを使った課題が出たときに紹介されたツール。マインドマップ以外にもカードやポスターがつくれるみたいで、なかなかお気に入りです。日本語にも対応しています!!

www.canva.com