自由の相互承認 〜自由 vs. 好きなこと〜
新年度が始まって、教室に元気な声が戻ってきました。
教室から見える景色が変わったぐらいで、あまり大きな変化のなかった今年はどの子も例年よりスムーズに「日常」に戻ることができているようです。
久々にクラス替えもない持ちあがりの今年度。学級のことに限って言えば、私も比較的余裕のある2週間でした。
子どもたちにとっても、私にとっても、変化の少ないスタートというメリットを最大限に活かして、始業式の翌日から一気にUnit 1に飛び込みました!!
始業式の朝、子どもたちが登校するところから様々な布石を仕込んでいたことが功をそうしたのか、はたまた、昨年度の積み重ねが大きかったのか、今年度初の探究の時間も
「やっぱり、探究超楽しい〜!!!!!」
「3学期とはまた違った内容でおもしろくなりそう!」
との振り返り。
今回のユニットは、自由、権利、責任についての探究。
ついにプランナーにも、「自由の相互承認」という言葉が入れられたことに、個人的には大興奮!
苫野一徳さんの著書『教育の力』を読んでからずっと、このユニットでこそ自由の相互承認について徹底的に探究していきたい!!と思っていたので、ここからどのように展開されていくのか本当に楽しみです。
時期的にも学級づくりを兼ねて、対話を重ねながら、あちらこちら寄り道しながら、少しずつセントラルアイディアに向かっていく6週間。
教室の中にいるのがもったいないような日は、外に出て過ごすことも。
「好きなことをしていいよ。」
「自由にしていいよ。」
「何をしてもいいけど、1人で過ごします。」
「1人で過ごしてはいけません。でも、言葉を話したり、口から音を出してはいけません。」
5〜10分ぐらいに区切っていろいろと試しては振り返る。
どんなことをした?どんな気持ちだった?なぜ、そう思ったんだろう?
昨日までに10時間程度が終わりました。
興味深いのは、初日に聞いたときに「自由が好きである」にNoと答えた子が19人もいたこと!
(ちなみに、板書1枚目の左側のアンケートの問いは、①「自分は自由である」②「日本は自由な国である」③「世界に自由な国はある」④「自由が好きである」)
外で過ごした時も、「好きなことをしていいよ。」の時間の方が、「自由にしていいよ。」よりも楽しかったという子が半数以上。
振り返りの多くでは、言葉や表現は違っても
「好きなこと」=自分勝手に振舞ってもいい
「自由」=見えないけれど枠がある!?!?→だから、何となく不安?
というようなことが書かれていました。
本当に面白い!