Journey On

教育のこと、世界のこと、自分のこと、日々思うことあれこれ

番外編 ワシントンDC観光 〜やっぱり、キーワードはculture?〜

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スミソニアン学術協会。感謝しかありません・・・


13日の金曜日

何か不吉なことが起こるのでは・・・なんて話をしながらルームメイトとDCへお出かけ。例によって、シャトルバスに乗って30分でメトロの駅へ。そこからさらに電車に揺られること30分ちょっと。

Facebookが大きな広告を出していてびっくりしました。

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まだ、午前中だというのに、なかなかにダメージを与える日差しを浴びながら、DCの街を歩きます。やっぱり、この辺りまで来ると建物の雰囲気がぐっと変わって、観光気分を味わえます(笑)

基本的に無料で一般公開されているスミソニアン博物館群を満喫するぞー!!

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FBI本部の真横を通って、ナショナルモールへ。

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本日のメインは、ホロコーストミュージアム

でも、その前にルームメイトと分かれて、私は大好きなアメリカンインディアンミュージアムへ。ここは、これで3回目。(もしかしたら、4回目かも!)

展示がだいぶ変わっていて、とてもじゃないけど今日の限られた時間では回りきれませんでした。ここを発つ前にもう一度来ようかなと真剣に考えるほど。

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またまた、ジョージ・ワシントンさんの偉大さに遭遇。
今回の滞在では彼が本当によく出てきます。

学部時代に取った数々の授業を思い出しながら、やっぱり彼らの文化や価値観に魅かれるなぁと。それと同時に、先日インタビューした、ネイティブアメリカンの教育に情熱を傾けている女性の話が蘇ります。

薬物中毒や高い失業率と自殺率。まだまだ、彼らを取り巻く状況は厳しい。同化政策時代に自分たちの文化や言語を奪われてしまった人々の苦しみは続いています。教育に携わる者として、私たちができることは何なのでしょうか・・・。

 

 

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また、てくてくと歩いてランチはウォーターフロントで。

暑いといっても日陰に入るとそれほどでもないので、テラス席でお昼を楽しんでいる人もいっぱい。私たちもお腹を満たして、いざホロコーストミュージアムへ!

 

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写真の大きさが、衝撃の大きさを物語っていると思ってください。

とてもじゃないけれど、言葉では表しきれない大きな何かを受け取りました。

 

人間が人間に対してこんなことができるのだということ。

こんなにも簡単に人としての尊厳は奪われてしまうのだということ。

ヒトラーは、多くの人々が傍観者になることを見越していて、そこにつけこんだのだということ。

デンマークだけが唯一国として、ユダヤ系国民を守ったということ。そして、それによって、他の国と比べて奪われた命が桁違いに少ないということ。

スウェーデンは中立国として、多くの命を救ったこと。

そんな絶望的な中でも、対抗する組織をつくって自分たちの命よりも尊厳を守ろうと戦い抜いた人々がいたこと。

アウシュビッツをはじめとする強制収容所に収監されていたのは、ユダヤ人だけではなかったこと。

ゲットーでの生活は想像していたよりもずっと「普通」だったこと。

 

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書きはじめたらきりがありませんが、ここを訪れなければわからなかったこともあれば、知ろうとすれば知ることができたはずなのに私自身が無関心だったこともあって、自分に対しても、ヒューマニティーに対してもいろいろなものが突き刺さりました。

これこそが、国際バカロレアプログラムのミッションの根幹です。二度とこのようなことを起こさないための教育です。特に、PYPは子どもたちの姿勢や態度の醸成にも力を入れているので、ルームメイトと二人でPYP校で教えていることの意義や使命を強く感じました。(彼女は、トランプ大統領の言動とヒトラーがやったことが重なると言って、この国のこれからをとても憂えてもいるのだけれど・・・)

 

ホロコーストを生き抜いた人たちは語ります。

これは、どの時代にも、どの国にでも、誰にでも 起こり得るのだと。

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だからこそ、なぜと問い続けることが大切なのだと。

 

 

ホロコーストミュージアムを出てから、またまたてくてくと歩いて夏の間は毎週開催されているというJazz in the gardenへ向かいました。

これも、スミソニアン博物館の催しものなので当然タダ。私たちは、特に何も持ってこなかったけど、他の人達はブランケットや食料持参でピクニック気分!芝生の上に座って疲れた足を伸ばします。

かなりの人出で賑わっているので、ピープルウォッチには絶好でした。DCの人口の人種比率に比べて、明らかに黒人が少なすぎるのはどうしてだろう?なんて話をルームメイトとしながら、これもcultural capitalの一種だねと授業の復習も欠かしません(笑)

時々吹き抜ける心地よい風を感じながら、贅沢なひとときでした。

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しかし、次から次へと人がやって来てちょっと居心地が悪くなって来たので、早めに切り上げて、最後にポートレートギャラリーに閉館間際に滑り込みます。

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歴代大統領の中でも、オバマ大統領のポートレートはとても印象的でした。

このポートレートと一緒に写真を撮るために行列ができていたほど。

やっぱり、もっとゆっくりと見たかったー・・・。

 

ここでの滞在も残り2週間をきりました。また、来られるといいなぁ。