Journey On

教育のこと、世界のこと、自分のこと、日々思うことあれこれ

探究者とは・・・ その1 〜Cゾーン〜

f:id:norainnorainbows1718:20180709194311j:image

 

今回のルームメイトは、フィリピン系カナダ人。父親はフィリピン、母親はアイルランドとフィリピンというバックグラウンドをもっていて、彼女が小学生の時にアメリカに移住してきたそう。フロリダのIB校で長年教えていて、PYPコーディネーターとしての3年目が終わったところだと言っていました。多分、50代半ばぐらいなのかなぁ。

 

彼女と一緒に暮らしていると、「これは私のCゾーンの外なの。。。」という言葉が度々出て来ます。

 

私たちの寮はスイートタイプで、一人用の部屋が4つ。中心に、キッチンとリビングがあって、自炊派にはなかなか快適。でも、夏の間はキャンパスにあるお店はほとんどしまっているので、買い出しは外に行く必要があります。

f:id:norainnorainbows1718:20180709204040j:plain

 

一番近いスーパーは1.5km先。車社会のアメリカでは、歩くにはそれなりの距離です。まぁ、日本でも重い買い物袋を下げて1.5km歩くことはそんなにないかもしれないけど・・・

f:id:norainnorainbows1718:20180709204102j:plain

 

それから、街中に出る(ファーマーズマーケット、カフェ、食料品以外の買い物などなど)には、循環型のバスを活用しなくちゃいけないし、ワシントンD.C.に出かけるには、バスかシャトルとメトロを乗り継いで行く。

f:id:norainnorainbows1718:20180709204046j:plain

(メトロの最寄り駅まで30分+メトロ約30分でホワイトハウス付近に到着!)

 

東京で公共交通機関を使って生活している私にとってはなんてことないことが、車移動ばっかりの彼女にとっては冒険の連続のようです。私が、「ちょっと〇〇行ってくるね」というと、「私も行く!」と着いてくる(笑)

7月4日の独立記念日のイベントへは片道約1時間歩いて、シャトルバス乗り場まで。その間もずっとGoogle Mapsにらめっこしていました。私が感覚的に近道を行こうとしても許してもらえません・・・(笑)

初めてここに来たとは言え、同じアメリカ国内で、言葉もスマホも通じる(私のスマホwifiがなければ、ただのカメラとメモ帳代わり)彼女の方が私よりずっと大変そうで、なんだか不思議な感じです。

 

でも、彼女からは弱音を吐いていても、その冒険を楽しんでいることも伝わってきて、その度に、あぁ、彼女は探究者なんだなーと。それが、彼女の元々の性質なのか、PYP校で長く教えているからかなのかはわからないけれど、彼女と話しているとそう感じることがたくさんあります。

 

「探究は、学びの一つの形ではなく、生き方だ」ということを聞いたことがあるんじゃないでしょうか。私も強くそう思うのですが、そのことを人に伝えるためには言葉になっていない部分が多くてもどかしさを感じていました。

彼女との暮らしにはそこを解明するヒントがあるのかもしれません・・・。

 

つづく